新着情報
日本全体で、様々な業種で人手不足が課題となっており、特に地方の建設業界では深刻な状況にあります。東南アジア諸国等からの人材確保も国際的人材獲得競争の中で段々と難しくなってきており、日本国内では新たな人材フロンティア開拓ニーズが高まっています。
そのような中、日本の企業からは、大変な親日国で、顔立ちが日本人と似ており、勤勉で語学習得能力の高いキルギス人に注目いただいています。キルギス日本センター(KRJC)は、日本の複数の建設企業から受託を受け、キルギスのトップレベルの大学で土木・建設を学ぶ学生を対象に、1年半の日本語教育プログラムを実施しています。この期間中、日本企業は、学生の日本語能力、専門性、人柄、適応力などをじっくりと見て、特に優秀な人材を高度人材として採用しています。
その結果、2022年度には3名が高度人材として日本へ渡航しましたが、今年4月7日には、4人目となるカイラットさんが高度人材として採用され、渡航しました。
カイラットさんは、訪日に際し、次のように抱負を語っています。
「日本語はキルギス語と語順など共通していることも多く、興味深く楽しく学びました。今回日本の企業で働き、専門性を身に付けることができるのが一番の楽しみです。将来は道路建設という自分の専門分野で一番になりたいと思っています。日本の文化にもしっかりと適応し、今後の経験を日本、キルギスどちらの社会にも役立てていきたいと思います。」
この取り組みを通じて、日本企業は優秀な若手工学系人材を確保し、キルギス人は、日本で高度人材として働くことで、自己実現や高い専門性獲得、収入向上の可能性を広げることができます。更に、将来的には、日本企業での経験を通じ、高度な専門性と実践的能力を有するエンジニアとして、日本とキルギスとのビジネス面での懸け橋となり、キルギスの社会経済発展に貢献することも期待されます。
キルギス日本センターは、今後も日本企業との連携を深め、工学系のキルギス人学生が日本語を学び、高度人材として日本で働くことができるよう、積極的に活動を続けて参ります。