新着情報
キルギス日本センター(KRJC)は、キルギスと日本の様々な組織や人々を互恵的につなぐプラットフォーム機能を強化することを組織目標として掲げています。そのためには、キルギスへの関心や認知度を日本国内で高めていくことが、私たちの取り組みの重要な柱となります。
この目標を達成するための一環として、KRJCでは、未来の日本・キルギスの架け橋となる大学生たちの積極的な相互交流を推進しています。今年の8月以降、3つの新規プログラムを立ち上げ、日本の10の大学(筑波大学、一橋大学、早稲田大学、上智大学、東京外国語大学、富山大学、金沢大学、神戸大学、神戸市外国語大学、京都外国語大学)から43名の学生をキルギスに招きます。
1. キルギス日本センターロシア語1カ月スキルアップコース
ロシアを巡る国際情勢を背景に、「キルギス日本センターロシア語1カ月スキルアップコース」を新たに立ち上げました。
8月開催の第1回目は、8つの日本の大学から合計22名の学生が参加し、それぞれキルギス人の家庭で20泊のホームステイを経験します。これにより、学生はキルギスと日本の文化をより深く理解し、その間のつながりを経験することで貴重な視野を広げます。コースは今後年2回開催し、年間で最大800人泊のホームステイを通じた相互交流の枠組みを創出します。
2.神戸大学キルギススタディツアー
9月に実施予定の同ツアーでは、「国際協力の現場を訪ねる」をテーマに、17名の神戸大学国際人間科学部の学生たちが、キルギス人学生と共に現地の社会課題をフィールドスタディで探求します。これは、同学部が進める「グローバル・スタディーズ・プログラム」の一環で、ここでも、異なる文化背景を持つ学生たちの対話と共同作業を通じて、相互理解と友情の架け橋が築かれます。
3. KRJC日本人学生インターンシップ
KRJCでは長期・短期の日本人の学生インターンを受け入れ、インターン生が活動を通じて自ら学び、また学生としての視点からKRJCの活動を支援していただきます。一橋大学国際公共政策大学院の大学院生と、神戸市外国語大学のロシア語専攻の学部生を8月から受け入れます。また、他大学とも9月からの受入れについて調整を進めています。
これらの活動に加えて、過去2年間で日本とキルギスの大学間の交流協定締結を支援し、10名を超える相互留学枠を創出しました。新型コロナウイルス感染症による移動の制約がほぼなくなった現在、キルギスからも交流協定を通じた日本の大学への留学が進行中です。これは私たちの日本・キルギス間をつなぐ取り組みが、学生たちの国際交流の道を広げ、彼らの成長を支えている具体的な証明です。
KRJCは、「未来の両国の架け橋を育む学生の交流プラットフォーム」が、日本とキルギスを結ぶKRJCの組織目標を中長期的に力強く進めていくうえで重要な役割を果たすと認識しています。この取り組みを通じて、両国間の理解を深め、日本国内でキルギスへの関心を一層高めていき、そしてKRJCの日本・キルギス間を互恵的につなぐ機能を強化することを目指しています。KRJC一同、引き続き全力で取り組んで参ります。