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キルギス天才日本学校の紹介#10【最終号】
February 21, 2023
キルギス天才日本学校の紹介#10【最終号】

 こんにちは。キルギス日本センター(KRJC)学生インターンの仲宗根佳南です。

 「キルギス天才日本学校」は、キルギスの首都ビシュケクにある日本式教育を取り入れた私立学校です。私は昨年の9月にKRJCに派遣されて以来、週に1日天才学校を訪問し、日本語授業のサポートを行ってきました。そして、その生徒達の様子や、天才学校が取り入れる日本式教育を、「キルギス天才日本学校の紹介」という記事を通して紹介してきました。

 そしてこの度、私の5か月間のインターン活動の任期が終了となり、同時に天才学校でのサポートも終了することとなりました。そのため、天才学校の紹介記事も第10号目となる今回で最後となります。最終号の今回は、ラストの授業での生徒達の様子と、5か月間を振り返っての私の思いを書こうと思います。

 

 最後の訪問日のこの日は、生徒達と一緒にストラップ作りを行いました。このストラップは、私が小学生の頃に何度か学校で作ったもので、ペットボトルのキャップと色紙を使って作る、沖縄の伝統芸能エイサーのパーランクーという太鼓のストラップです。

 太鼓の白い部分に自分で好きな文字を書くか、書いて欲しいものがあれば私が書くよと伝え、それぞれの生徒の個性が出るストラップになるようにしました。生徒達からのリクエストは、「幸」などの漢字であったり、「アニメ」「プリンセス」であったり様々で、みんな自分のストラップに愛着が湧いていたようでした。

みんな完成したものを嬉しそうに持って帰っていき、廊下で会ったときには耳にかけて歩いていて、思わずクスッとしちゃいました。素敵な思い出になっていたらいいなと思います。

 

 さて、5か月間の天才学校での活動を振り返ると、生徒達はいつも私を暖かく迎えてくれていたなと思います。初めて学校を訪問した時、元気いっぱい「おはようございます」と挨拶をしてくれて、日本語で挨拶してくれるんだ‼と感動したのを覚えています。

 授業では、いつも私のプレゼンに真剣に耳を傾けてくれて、胸いっぱいの好奇心で沢山の質問をしてくれました。廊下では、授業を受け持っている子もそうでない子も、私をみると「おはようございます」「こんにちは」と挨拶をしてくれて、かけよって来てハグをしてくれました。お昼ご飯の食堂では、わざわざ私のところに来て、"Приятного аппетита"と「いただきます」と声をかけてくれました。

 また、私が体調を崩して学校を訪問することができず、久しぶりに学校に行ったときには、「かな先生会いたかった~」と言いに来てくれて、そんな彼らから沢山の元気をもらいました。そして今まで、生徒達から様々なプレゼントを貰いました。ポケットからチョコレートやキルギスのお菓子クルトを出してくれたり、手作りのストラップやリング、そして似顔絵やお手紙も。今回の天才学校最後の日には、多くの生徒がお別れを悲しんでくれて、「次はいつ戻ってくるの」「また天才に来てくれる?」と沢山ハグをしてくれました。

 天才学校へは、日本語クラスのサポートとして訪問していましたが、私の方が生徒達から多くのものを貰っていたと思います。この5か月間、彼らの勉強する姿を隣で見守ることができて、一緒に色々な思い出を作ることができて、本当に楽しかったです。

 これからも、日々の学校生活を彼ららしく過ごし、多くのことを学んでいって欲しいなと思います。そして、彼らがこの学び舎での学校生活を通して、彼らの人生、彼ら自身に可能性を見出し、世界へ羽ばたきたい、日本に行きたいという希望を持つとき、その理由となる思い出のひとつに私がいればいいなと思います。

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