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幹線道路における充電網整備が本格始動
【概要】
キルギス政府は、2040年までに国内の自動車を電気自動車(EV)へ転換する方針を正式に発表しました。あわせて、国営電力会社を中心に、ビシュケク—オシュ、ビシュケク—カラコルの幹線道路沿いで急速充電ステーションの建設が開始されました。観光庁が同時に進める全国40地区での観光施設整備とも連動し、観光・物流・交通の分野で電動化需要が拡大することが見込まれます。
【主な発表内容】
政策目標:カーボンニュートラルの実現に向け、2040年までに国内移動の電動化を完了する方針を表明。
インフラ整備:国営発電会社Chakan HPPが主導し、主要幹線道路での充電ステーション建設を着手。
観光分野との連動:観光庁が進める40地区での観光施設建設と連動し、EVバス・レンタカーの需要増が見込まれる。
【日本企業への示唆】
機器+サービスの包括提案:急速充電器に加え、遠隔監視・課金システム・予防保全を組み合わせた長期O&Mモデルが有効。
観光×EV需要の拡大:イシククル湖リゾートや山岳観光地でのEVバス導入、OTA予約やキャッシュレス決済との組み合わせにより収益性向上が期待できる。
国際協調スキームの活用:JICAや国際金融機関による協調融資を背景に、小規模拠点での実証から段階的に拡大する投資戦略が適切。
【リスクと留意点】
地方の電力網は脆弱であり、蓄電池や再エネ併設が前提となる。
冬季には寒冷地特有の問題(航続距離の減少、充電速度の低下)が発生。
電力料金や課金制度に関する規制整備の進捗を注視する必要あり。
【提案アクション】
実証事業:主要幹線道路に2〜3か所の急速充電+蓄電拠点を設置し、観光・物流双方で半年間のデータ収集を実施。
パートナー形成:電力会社、道路公団、観光局との三者協力体制を確立。
車両導入:中型EVバスやe-vanを段階的に導入し、路線運行と充電拠点の最適化を図る。
出典:キルギス政府発表、Akipress(2025年9月9日)、24.kg(2025年9月10日)