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2025年12月11日、キルギス共和国日本人材開発センター(KRJC)は、公益団体Ustatshakirtと「キルギス伝統音楽を通じた交流に関する協力覚書(Memorandum of Cooperation on Exchanges through Kyrgyz Traditional Music)」を締結しました。
本覚書は、コムズをはじめとするキルギス民族楽器の教育と文化交流活動を、両機関が協力して実施するための枠組みを定めるものです。
キルギスの伝統音楽は、国の文化的アイデンティティを形成する重要な資産ですが、専門的な教育を受ける機会は限られています。一方、KRJCには日本人インターン、大学生、JICAボランティアなど、多くの日本人が学び・活動しており、キルギス文化を体系的に理解できる環境整備が求められてきました。
Ustatshakirtは地域社会に根ざした伝統音楽教育の専門性をもち、民族楽器の演奏技術を次世代に継承する活動を展開しています。
両者の協力により、KRJC内で伝統楽器教室を共同実施し、グループレッスン、個別指導、ワークショップなど柔軟な教育プログラムを展開します。また、日本人参加者や外国人向けの文化体験プログラムを開発し、教材制作、講師育成、小規模コンサートの開催など、幅広い文化交流活動を推進していく予定です。
これにより、KRJCは「キルギス文化の入り口」として機能し、日本人・キルギス人双方の交流を促すとともに、将来的な持続可能な文化事業の基盤形成にもつながります。
KRJCは今後も、日本とキルギスの相互理解と学術・文化交流の促進に寄与する取り組みを拡大してまいります。