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カザフスタン日本センター（KJC）、キルギス日本センター（KRJC）、モンゴル日本センター（MOJC）は、今年度新規事業として、2022年11月4日に、「内陸アジア遊牧文化圏日本センター合同事業 日本留学後の高度人材就職セミナー」を開催しました。
KJC、KRJC、MOJCは、各々秋に日本留学フェアを開催しています（KRJC、KJCは合同開催）。直近3年間で日本からは延97校が参加。この、留学という日本への「入口」部分への支援活動に加え、日本センターの機能を活かし、日本社会の重要課題の一つである、高度人材受け入れ促進という「出口」部分に取り組むものです。
セミナーは、3ヶ国日本センターとJICAの共催で、オンライン形式、日、露、蒙3ヶ国語同時通訳で実施。JICAから日本センターの概要とJICAの外国人材受入れ支援の取り組みにつき説明が行われ、続いて経済産業省より日本政府の取り組み、及び経済産業省のサポート「アジア未来投資イニシアティブ‐アジアの5万人の高度人材の日本及び日本企業就業機会提供支援」につき紹介をいただきました。その後、KRJCより高度人材の制度等概略説明を行った後、福岡市/福岡よかトピア国際交流財団、埼玉県国際交流協会、大学コンソーシアムおおいた、東洋ワーク（宮城県委託団体）から、各々の地方の魅力の発信とともに、域内留学生への就職や起業支援活動等につき、事例紹介をいただきました。また、本セミナーの2週間後の11月中旬に開催される、125社以上の日本企業が参加する「外国人留学生向けジェトロオンライン合同企業説明会」の紹介も行いました。
セミナーには、3ヶ国の若者を中心として、281名がライブで参加。多くの質問が寄せられ、日本・日本企業での高度人材としての活躍に高い関心が示されました。セミナー終了後、早速参加者から自治体関連団体のマッチングシステム等への登録もなされています。
また、本セミナーは、「カザフスタン・日本外交関係樹立30周年記念事業」、「キルギス・日本外交関係樹立30周年記念事業」、「モンゴル・日本外交関係樹立50周年記念事業」という外交的記念行事にも位置付けられました。
なお、セミナーの広報に際しては、JASSOに全面的なご協力をいただくとともに、これまで留学フェア等を通じて関係を深めた日本の大学や、在京の各国大使館等に各種のご支援をいただきました。この場をおかりして、お礼申し上げます。
今回は、日本センターの歴史上最初の、内陸アジア3ヶ国日本センターによる合同事業となりました。東・中央アジアは、日本からの関心や知名度が比較的低い地域ですが、こうして面的・規模的広がりを確保し、また相互補完しつつ、政府や自治体・関連団体等と共に、国・地方の重要課題の一つに日本センターの機能を通じて貢献していく「枠組み」を創出することができました。国境を越えた合同事業の構築に際しては、各種の乗り越えるべき課題もありますが、3つのセンター共にグッドウイルで取り組み、またその過程においては、多方面からの注目と暖かい共感を頂きました。こうして形成した「枠組み」は、日本と日本センター所在国の様々な組織・人々を結びつけていく日本センターのプラットフォーム機能の、インパクトと新たな可能性を切り拓くアセットでもあります。来年度以降も、日本への留学、及び高度人材としての就職促進に向け、日本センター間の連携をより強化しつつ、更なる工夫と取組を進めてまいります。
