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農業国であるキルギス共和国(以下キルギス)の企業は、近年、輸出競争力を高め、国際的な小さな市場を独占できるように努めてきた。しかし現在、キルギスの農業の多くの分野では以前の地位を失いつつある。忘れられつつある産業の一つが養蜂である。過去にキルギスの養蜂産業は年間12000トンの蜂蜜を生産し、旧ソ連諸国の中でロシアとウクライナに次ぐ3位の生産量を誇っていた。
現在、キルギスの養蜂家は毎年少なくなっている。国家統計委員会によると、30年間で蜂蜜の生産量は83%減少し、2019年にキルギスで生産された蜂蜜はわずか1.9千トンだった。
キルギスでの養蜂には明るい未来があり、改善の余地がある。しかしその方向に向かうことは決して容易なことではない。
養蜂の専門家であるムザファー・ユスポフ氏は、まず養蜂生産を回復させ、輸出に注力する必要があるが、残念ながらキルギスの養蜂の問題を理解している専門家は国内にほとんどいないと述べている。蜂蜜製品の品質の向上のためには、経験豊富な専門家の育成が必要不可欠なのである。
さらに、輸出のためにキルギスの養蜂家は大量の蜂蜜を生産する必要がある。しかし専門家によると、地元の養蜂家は国内市場のニーズすらカバーすることができていない。蜂蜜の生産量は低く、冬を迎えるまでに国内で生産されたすべての製品が完売となる。
需要が供給を上回っているため、キルギスの蜂蜜の価格はかなり高騰している。ロシアで70ソム、ウクライナで70~80ソム、キルギスで300ソムである。養蜂家からの蜂蜜購入価格が1キログラム当たり135~150ソムであることを考えると、キルギスの輸出業者は他の国で価格競争に直面するだろう。
ユスポフ氏は、キルギスの起業家は蜂蜜の輸出国の需要を満たす製品を作る必要があり、経済界と州の協力によって達成できる、人々は農業と経済全体にとっての養蜂の重要性を認識すべきである、と述べている。
出典:
(アイチュレク)