新着情報

ニュース
【インターンブログ】キルギス留学とKRJCでのパートタイムインターン ①
January 28, 2025

Саламатсыздарбы?(キルギス語:こんにちは)KRJCでインターンをしている東京外国語大学3年の稲治歩武(いなじあゆむ)です。私は現在、キルギス国立総合大学(Kyrgyz National University, KNU)で留学生として勉強する傍ら、KRJCでパートタイムインターンとして活動を行っています。今回は、キルギスでの留学生活とKRJCでのインターンの仕事についてご紹介します!


 

▽目次

  1. なぜキルギスへ?
  2. 留学の手続き
  3. KNUの授業
  4. キルギスでの生活


 

KNUの校舎



 

1.なぜキルギスへ?

 

留学先にキルギスを選んだ理由は2つあります。私は大学でロシア語専攻しており、ロシア語が話されている国に留学してみたいとずっと思っていました。当初はロシアに留学しようと思って今したが、ウクライナ侵攻の影響でロシア留学が難しくなり、同じロシア語圏の中央アジア留学を視野に入れ始めました。また、歴史の勉強などを通じて中央アジアにも漠然と興味があり、以前、大学のスタディツアーでウズベキスタンを訪れたのがきっかけで、中央アジアに留学したいと強く思うようになりました。

中央アジアの国の中からキルギスを選んだのは、東京外大とKNUの協定ができたばかりで自分が最初の留学生だったからです。情報があまりなく、見知った人がいない環境で、自分で色々と開拓してみたいという気持ちがありました。




 

フィラルモニア劇場とマナス像

 

 

2.留学の手続き


 

私は大学の派遣留学(交換留学)の制度を使って1年間留学しています。ですので、東京外大の派遣留学の一般的な手続きと自身の体験についてお話したいと思います。留学の手続きは各大学によって異なると思いますので、あくまで参考としてご覧ください。

派遣留学とは、単位互換があり、休学することなく4年間で卒業可能な留学制度のことです。派遣留学の手続きは前年の秋頃から始まります。派遣留学に行くためには、まず学内の選考があり、それを通過する必要があります。志望理由書を提出し、面接を受けました。この段階で、KNUの留学先には2つの学部(Faculty of Russian and Slavic Philology, Faculty of International Affairs)が選べるのですが、私はFaculty of Russian and Slavic Philologyへ希望を出し、またKRJCでのパートタイムインターンも希望することを面接で言いました。KRJCでパートタイムインターンができるということはKNU留学の案内に書いてあったと思います。無事選考を通過し派遣が正式に決定したら、次はノミネーションとアプリケーションという手続きに入ります。ノミネーションとは「大学の担当者から先方大学への推薦」とのことです。自分の場合は1月頃に留学生課がノミネーションを行っていたようです(自分が留学生第1号なので早めに動き出す必要があるとおっしゃっていました)。アプリケーションは必要な書類を揃えて提出することです。自分の場合、必要書類は派遣留学証明書、成績証明書、パスポートのコピー、志望動機書でした。全てロシア語で用意する必要があり、大変でした....。書類を準備している時に不明点はKNUの担当者に何回もメールをして聞きました。書類が受理されると入学許可証が発行され、ビザ申請に入ります。自分はeビザなのですが、KNUの担当者の方がほとんどをやって下さり、簡単に発行されました。

東京外大の方針として、留学手続きは原則として自分で行うものとされています。そのため、自ら進んで手続きを早めに進める必要があります。私は5月に必要書類を提出し、6月に入学許可証が発行されました。もう少し早く準備を始めていれば、より余裕をもって留学の準備ができたと思います。


 

聴講で受けたキルギス語の授業


 

3.KNUの授業


 

授業は9月の第1週から始まりました。私はFaculty of Russian and Slavic Philologyの3年生のクラスに留学しています。クラスは自分含め4人です。自分が所属する学部は留学生が多く、留学生向けのロシア語の授業が行われています。授業は全てロシア語で行われます。語学以外にも、ロシア語での哲学や自然科学などの授業もあります。キルギスや旧ソ連国の大学の授業の面白い点は、授業が講義と演習(学生の発表が中心)の2本立てであることです。演習の授業を通じて、ロシア語のスピーキング力を鍛えることができます。余談ですが、キルギスではみんな青いペンを使って勉強したり、何か書き物をしたりしています。日本のようにシャーペンでノートに書いていると注意されたことがあります。キルギス留学の際はあまりシャーペンの替え芯が必要ないかも....⁉。

授業は月曜日から金曜日まで毎日あり、1コマ80分の授業が、平均して1日3コマあります。朝早くに始まり昼に終わるか、午前中に始まり昼過ぎに終わります。履修する授業は決まっていますが、先生に話をすれば他クラスの授業を聴講することができる場合があります。私はキルギス語の授業を受けたかったのですが、3年生には授業がないため、お願いして2年生のキルギス語の授業を一時期聴講させてもらっていました。先生によっては授業外で博物館や美術館、自然公園などへの遠足に連れて行ってくれることもあります。一度授業でビシュケク近郊のケゲティ渓谷という自然公園へ行きました。

学期には2回の小テストと期末テストがあります。他にもプレゼンやロシア語でのレポート作成があります。その合計の点数で学期の成績が出ます。


 

遠足で行ったケゲティ渓谷

 

 

4.キルギスでの生活 


 

私は現在アパートを借りて一人暮らしをしています。部屋探しと契約はKRJCのスタッフさんがやって下さいました。立地はKRJC、KNU近くでとても好条件です。ただし家賃は高く、東京での一人暮らしと同じぐらいかかります。自分はつい最近までKRJCの別のインターンの子とルームシェアをしており、家賃を折半していました。ホームステイをしているインターンもいますが、アパートを借りるのが主です。

食事は基本的には自炊です。日本料理の食材も意外と手に入るので、かなり色々なものが作れます。インターンのみんなでご飯を食べることも多いです。KRJCの近くにはレストランが多いので助かります。おすすめレストランはまた別の機会に紹介しようと思います!



 

いかがでしたでしょうか?この記事がキルギス留学に興味がある方の少しでも参考になれば幸いです!次回はKRJCでの仕事内容についてお話したいと思います!


 

新着情報一覧 arrow icon