新着情報
皆さんこんにちは。KRJCでインターンをしている稲治歩武(いなじあゆむ)です。私は現在、キルギス国立総合大学(Kyrgyz National University, KNU)に留学しており、KRJCでパートタイムインターンとして活動を行っています。今回と次回の2回に分けて、キルギスでの留学生活と、KRJCでのインターンの仕事についてご紹介します。
なぜキルギス留学?
私は大学でロシア語専攻しており、ロシア語が話されている国に留学してみたいとずっと思っていました。また、歴史の勉強などを通じて中央アジアにも漠然と興味があり、以前、大学のスタディツアーでウズベキスタンを訪れたのがきっかけで、中央アジアに留学したいと思うようになりました。留学先にキルギスを選んだきっかけは、私の日本の大学とKNUの協定ができたのが最近で、私が最初の交換留学生だったからです。情報があまりなく、見知った人がいない環境で、自分で色々と開拓してみたいという気持ちがありました。
留学の手続きについて
大学によって変わると思いますが、私の場合は留学の手続きはほぼ自分で行いました。最初に、私の日本の大学からKNUの担当者の方(学部長)の連絡先を渡され、その後は先方と直接メールでやり取りを行いました。5月頃に必要な書類を送り、入学許可証が出されたのは7月でした。その後、8月に電子ビザが発行されました。KNUのビザ担当の方が手続きをほとんどやって下さったので、簡単に発行されました。ただ、全体的に返信が遅いので早めに手続きを始めることをおすすめします。
KNUの授業
アメリカやヨーロッパと同様に、キルギスの大学の1年は9月に始まり、5月に終わります。大学の1年間は新年の休暇を挟んで2つの学期に分かれており、それぞれの学期ごとに試験があり、履修する授業も異なります。私は9月の第1週にキルギスに到着しましたが、その週からすぐに授業が始まりました。
私はロシア語及びスラヴ語文献学学部(Faculty of Russian and Slavic Philology)に所属しており、3年生のクラスで勉強しています。授業は月曜日から金曜日まで毎日あり、1コマ80分の授業が、平均して1日3コマあります。授業が行われる時間は、朝早くから始まり、昼に終わるか、午前中に始まり、昼過ぎに終わります。私が所属する学部は、留学生が多く、授業のロシア語も留学生のレベルに合わせたものとなっています。留学生のほとんどが中国の方です。
履修する授業は決まっています。ロシア語の授業に加え、英語や、ロシア語で学ぶ哲学や自然科学、言語学の授業などがあります。先生にもよりますが、たまに先生とクラス全員で博物館やビシュケク近郊の自然公園へ遠足に行くことがありました。試験は、学期ごとに小さな試験が2つと、最終試験があります。試験は筆記もしくは口頭で行われます。他にも、プレゼン作成やレポートなどもあります。12月に行われる最終試験が終われば、約3週間の休暇期間があります。この期間に自分の国に帰る留学生もいます。
住居について
私は現在KNUの寮には住んでおらず、アパートを借りています。寮は環境があまり良くなく、留学生には適さないかもしれないと聞いたことがあります。私はKRJCでのパートタイムインターンも希望していたため、KRJCのスタッフが部屋探しや賃貸契約の手続きを手伝って下さいました。物価が安いキルギスであっても、首都の中心部だと家賃はそれなりの値段になります。
いかがでしたか?最近、ウクライナ侵攻の影響もあり中央アジア留学の人気が高まっていますが、キルギスの留学情報に関してはあまり豊富だとは言えません。私たちの発信を通じて、少しでもキルギス留学を考えている方の参考になればと思っています。次回は、KRJCでの仕事内容についてお話しします。