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キルギス日本センター(KRJC)は、関西学院大学、神戸市外国語大学、東京外国語大学、上智大学、一橋大学(部局)との間でインターンシップ協定を締結し、日本からの学生たちに国際協力・交流の実務・実践経験の機会を提供しています。2月27日には、神戸市外国語大学の髙津響子さんと関西学院大学の樋口恭香さんがインターンシップを終え、帰国しました。
【神戸市外国語大学 髙津響子さん】
髙津さんは、ロシア学科の学生としてKRJCの相互交流課でインターンシップを経験しました。彼女の活動は、文化イベントの企画と運営、さらに日本語教育のアシスタント業務を含んでいました。髙津さんは、6カ月のインターン期間中、キルギス人家庭に5カ月間のホームステイを行いました。また、KRJCが位置するキルギス国立総合大学でロシア語の授業も受けました。高津さんは、「異文化の中での生活と学びは、自分の視野を広げる貴重な経験でした。特に、私は子どもの学習支援に興味があり、外国の子に教える経験を通して、今までと違う面から子どもとの関わりについて知見を深めることができました。ロシア語に関しては、実際に現地の方と関わったことで、さらにうまく話せるようになりたいと思い学習のモチベーションにもつながりました。自然豊かで美しい素敵なこの国での日々は私の宝物のような思い出です。」と感想を述べています。
KRJCにて
キルギス天才日本学校での活動
日本文化紹介事業
【関西学院大学 樋口恭香さん】
樋口さんは、国際協力・開発途上国での実務経験への関心、そして、自らのコンフォートゾーンを抜け出し、未知の国でビジネス・起業家支援に携わりたいとの想いで、KRJCでのインターンシップを選択しました。彼女はビジネス課でセミナーアシスタントやPRデザイン作成、企業マッチング支援など、多岐にわたる業務に従事しました。特に、キルギスでのビジネス環境や文化の理解を深め、プレゼン資料の作成や日本文化イベントの企画・運営でも、若い感性を発揮し貢献いただき、達成感も感じていただきました。樋口さんは、「未知の環境での挑戦や実践活動での試行錯誤を経て得た気付きは、これからの生活や進路検討においてかけがえのない財産となった」と感想を述べています。
アシスタントとして携わったビジネスセミナー
日本語学習者との交流会
日本文化紹介事業
3月1日には、神戸市外国語大学からの2代目のインターン、加藤万璃子さんが着任。6カ月間のインターン活動を開始しました。ロシア語学科で学ぶ加藤さんも、6カ月間のインターン活動と並行して、キルギス人家庭へのホームステイや、キルギス国立総合大学でのロシア語学習にも取り組む予定です。
神戸市外大 加藤さん(右から3番目)
更に、4月1日には、関西学院大学から4代目インターンとして、篠原結さんが着任予定です。
KRJCでのインターンシップでは、学生の皆様の希望を踏まえつつ、できるだけ安心して参加できる環境で様々な活動や出会いの場を提供します。その場をどう活かすかは、基本的にはインターンの皆さんの自主性にお任せします。国際協力の現場では、常に明確な答えがあるわけではなく、変化し、時に混沌とし、予測不可能な状況がしばしばあります。そうした中で、実践を通じて自ら課題を見つけ、解決策を模索し、行動に移す。成功することもあれば、思うように進まないこともありますが、そのどちらもが学びの機会です。学生としての限られた時間の中で、思い切って新たな挑戦に踏み出すその一歩一歩が、得難く彩り豊かな経験へと繋がっていくことを期待しています。KRJCとしては、学生インターンの豊かな感性を生かした活動に助けられるとともに、彼らの成長の瞬間に立ち会えることに大きな喜びを感じています。
中央ユーラシア、古のシルクロードである天山山脈を仰ぎ見る、遊牧の伝統と多様な民族文化が交差するビシュケクの街で過ごす学生時代の一時が、彼らの将来の道のりにおいて、色々な場面で踏みとどまり、前へ進んでいく力となっていくことをKRJC一同願っています。
KRJCの近くの風景