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キルギスの養殖業
November 30, 2022
キルギスの養殖業

養殖プロジェクト

 人類の歴史において、魚は人類の生活の重要な部分を占めてきた。それは国の経済に影響を及ぼし、人々にとっても重要な食糧源となっていた。

 アジアの国々や海へのアクセスが容易な国々では、魚はタンパク質の重要な供給源になっており、全体で世界のタンパク質の6分の1を供給している。例えば、魚の消費量が2番目に大きい国である日本では、魚を料理に広く使用する。スープや寿司に用いたり、他の料理と一緒に炒めたりする。

 現在、魚の需要が高まり、漁業がより収益性の高いビジネスになるにつれ、各国の経済への影響が大きくなってきている。従来、魚は自然からの漁獲により入手されてきたが、現在は専用の養殖場における漁業生産が投資家の間で注目を集めている。

 良好な気候と周辺の山々の恩恵により農業から利益を得てきたキルギス共和国(以下キルギス)においても、起業家は魚の養殖業に取り組みはじめている。イシククル湖はキルギスにおける最大の水域だが、これらの起業家はむしろ山や小さな水源に注目している。

養殖業
 養殖は多くの国や投資家にとって重要な役割を果たしているが、その方法自体は中国で紀元前3500年から実施されてきた。それは、自然の危機や病気から守るために漁師が魚を集め、小さな池や人工の囲いの中で魚を商業的に繁殖させることも含まれる。キルギスでは、養殖場はたくさんのイワナが生息する山の周辺の小さな湖に建てられ、他の魚種を養殖場に持ち込み、品種を多様化させている。

 魚の需要が高まるにつれ、乱獲がますます多くの地域で起こり、一部の地域では魚の数が減少することさえある。一方で養殖は環境の多様性を維持し、乱獲することなくより多くの魚を繁殖させることができる。さらに、希少な魚の品種を繁殖させることは、起業家にとってより多くの利益を生み出し、海での漁獲量を減らすことができる可能性がある。

成長産業
 魚に対する需要の高まりと新たな繁殖方法により、キルギスではより多くの起業家が養殖場への投資を開始し、それに伴い水産業が大幅に成長した。2021年1月から6月の間にキルギスは500万ドル以上の魚を輸出し、2021年全体では前年の2倍である1万トン以上の魚を輸出した。主な輸出先はロシアとカザフスタンだったが、漁業が成長するにつれて他の国々が興味をもつ可能性がある。例えば、800万トン以上の魚を消費する日本は、比較的安価で高品質なキルギスの魚を手に入れる可能性がある。

 さらに、キルギスには成長の余地がかなりある。水域が著しく小さいアルメニアは、キルギスよりもはるかに多くの魚を生産しているが、水源の大部分が利用されていないキルギスは、魚の生産量を今後増やせる可能性がある。キルギスの農業省は継続的に魚事業の発展に貢献し、投資家を可能な限り支援する。

 魚の生産に加えて、養殖場は娯楽施設としても利益を上げている。多くの観光客や地元の人々は休日に養殖場を訪れて新鮮な魚を食べ、釣りをすることができる。人々は魚の養殖に興味があるため新しいビジネスのためにお金を払うことをいとわない。こうして魚の養殖は、キルギスにおいて娯楽サービスと魚を人々に提供する成功したビジネスであることが証明された。

(メーリム)

 

 

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