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今年、キルギスと日本は外交関係樹立30周年を迎えました。同時に、キルギスとモンゴルの外交関係樹立30周年でもあります。その記念すべき年に、キルギスのビシュケクとモンゴルのウランバートルの間で直行便が就航。これを契機に、キルギスとモンゴルの間では、ビジネスや文化芸術面等、様々な新たな交流が進展しています。
そのような中、2022年11月に、モンゴル国におけるJICAプロジェクト「モンゴル国農牧業バリューチェーンマスタープランプロジェクト」のキルギスにおける第三国研修が実施されました。「内陸アジア」、「遊牧文化圏」という共通の地理的・文化的背景を有する両国ですが、モンゴルのJICAプロジェクトの第三国研修がキルギスで実施されたのは、今回が初のケースとなります。
キルギス共和国日本人材開発センター(KRJC)では、モンゴルの一行のキルギス訪問期間中の2022年11月18日、「モンゴル・キルギスの民間事業者のためのネットワーキングセミナー」の開催を支援しました。KRJCは1500名以上の会員数を有するKRJCコースを修了した同窓会の活動、キルギス国内のビジネス団体等との協働活動等を通じ、キルギスのビジネス界において幅広いネットワークを有しています。また、こうした幅広いネットワークを活用し、日本企業等からの要請に応じ、有償でパートナー発掘や各種セミナーの開催支援等を行っており、今回のセミナーもこうした各種支援活動の一環となります。
本セミナーにはモンゴル側から官民6名、キルギス側からビジネス団体や企業25名が参加しました。セミナーではモンゴル側から同国の農牧業紹介、スーパーフードとして認知されているシーバクソン、羊毛、はちみつをテーマにした講演が行われた後、双方のネットワーキング、意見交換のセッションが開催されました。
また、セミナー準備と並行して実施したビジネスリンケージ支援の結果、モンゴル国立科学大学傘下の軽工業研究開発所とキルギスの建材企業との間で、ウールの建材への活用を協力内容としたMOUが締結されました。このつながりについても、今後の実際のビジネスにつながるよう、フォロー・支援を継続する予定です。
キルギス—モンゴル直行便の就航を背景に進展しつつあるキルギスとモンゴルの新たな交流。キルギス日本センターでは、日本とキルギスのビジネスマッチングの他に、この内陸アジアにおけるモンゴルやカザフスタンとキルギスとのビジネスネットワーキングの支援にも、今後も引き続き取り組んでまいります。